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9月の展覧会雑感vol.3

ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展@国立新美術館

あまり期待せず気楽に見に行ったのだが、これもまた非常に面白かった。
絵画が裕福な市民層に売られる時代、静物画・風俗画は一種の調度品だったといえる。
売れ筋のテーマを描く職業画家がそれらを手がけているのだが、静物画といっても力の入りっぷりや
抜きっぷり、売りになる技などが十人十色、百花繚乱といった風で見ていて飽きない。
展示されている作家のほとんどが、ある水準を保ちながらそれだけの個性を発揮しているのが
壮観で、画家の水際だった職人技を堪能できた。
(例外的に数人、なんかミョーな作品を残している人もいたましたが…)
後半、かなりスカスカした作品が増える中、ルーベンスとベラスケスで空間をドーンと締める
構成も面白かった。
ベラスケスはやはり一人突出してました。


小袖(後期)@サントリー美術館

一私企業(松坂屋)がこれだけのコレクションを散逸させず蒐集・保管していることに驚いた。
古裂や名作衣装をいかに残し、愛でるかについて江戸時代にはあらゆる工夫がされている。
軸に表装する、袈裟にする、敷物にする、袱紗にするなど、再利用が徹底されている。
更紗など異国の裂も活用した江戸の美意識の斬新さに感嘆した。
また、江戸の夜着というものを初めて見たが、意味を優先した場違いなまでの壮麗さが
興味深かった(「隠れ蓑」って、確かに元々はそういう意味なのね…)。
岡田三郎助関係資料が出ており、得した気分。
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