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  • blog “夢の巷”
    日々の感想文。

    エレファントカシマシのファンになって1○年。しかし最近はチケットがとれにくくなってきたためめっきりライヴには行かなくなってしまいました。
    近年は歌舞伎マニアと化すが、新歌舞伎座も開場し歌舞伎熱もやや沈静化。

    好きな役者さんは播磨屋=中村吉右衛門、中村歌六、中村種之助、中村米吉。萬屋=中村時蔵、中村梅枝、中村萬太郎。音羽屋さん、大和屋さん(三津五郎さんの方)も好き。上方の松嶋屋、山城屋さんもいけます。

    一番深く関わっているのは美術。ジャンルにこだわらず展覧会に足を運んでいます。
    (プロフィル写真は夜の旧歌舞伎座。)

    メールは hanaotoko [@] zoho.com まで
    (文字の間のブランクとカッコをはずして下さい)
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究極の憑依型アーティスト?

加山又造展@国立新美術館

きちんと、しかもまとまった数の作品を見るのは今回が初めてだったので、結構
楽しみにしていたのだが、残念ながら作品の世界に全く入り込めなかった。

ほとんどの作品の向こうに本歌取りしたオリジナルがあまりにありありと透けて
見えることに戸惑う。
ダリやらマルクやらビュッフェやら華岳やら百穂やら大観やら其一やら、自分の
好きな作品はことごとくそのまま描いてみずにはいられない人だったのだろうか?
テクニックがすごいのはわかるんだけど…。
いっそ突き抜けて福田美蘭や森村泰昌のレベルまで行ってくれていたら良かったのに
(嘘です)。
《原始時代》《黒い薔薇の裸婦》《白い薔薇の裸婦》の3点が、他の作家を意識させず
一番おもしろいと思った。

もっと技術そのものがスリリングに際だっている人かと想像していたのに、実際には
体温というか熱が低い感じだった。
残念。

見ていてどっと疲れてきたので早々に会場を後にした。
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写真家の眼

ランドスケープ 柴田敏雄展@東京都写真美術館

初期はモノクロームの銀塩、近年はフルカラーのデジタル写真で記録された、風景の中の
幾何学的な造形美。ダムや、切り立った斜面沿いの道路、ガソリンスタンドなどが
対象だが、それらがその対象そのものとして目にとびこんでくるのではなく、
緻密な計算のもとに美しく造形されたひとつの平面図として見えてくる。

たぶん、あんな風景は自分の身近にあたりまえのように存在しているのだろう。
でも我々は、普段その事に全く気づいていないのだ。
しかし写真家は、ある風景を眼にした時、そこに既に完成作品の完璧なイメージを
二重写しに見ているのである。
そう思わせる隙のない造形が、風景の中から立ち現れている。
中でも水量によって異なる表情を見せるダムを撮った写真に眼を奪われた。
特に、垂直に見下ろした放水の瞬間を切り取った連作は圧巻。
近年の作品には併せて色彩の力も加わり、なんとも非現実感漂う空間を創りだしている。
予備知識ゼロで見たが、とにかく圧倒された展示だった。

二月大歌舞伎(夜の部)@歌舞伎座

歌舞伎座さよなら公演第二弾の二月大歌舞伎。
まずは夜の部。吉右衛門さん数年ぶりの弁慶ということで、一等席を張り込んだら
ずいぶん前の方の席が来て訳もなくビビる。

「蘭平物狂」 前半の乱心した蘭平の舞踊と後半の大立ち回りが見所。
三津五郎さんは色々な所作に隙がなく、身体のてっぺんからつま先までびしっと
決まった形の美しさをむさぼり見るだけでこのお芝居を充分堪能できた。
多数の四天が入り乱れる後半の立ち回りは、危険を伴うシーンも多々あり、捕り手と
三津五郎さんの呼吸を合わせる緊迫感がいやというほど伝わってきて、正直お芝居を
楽しむ余裕がなかった…。
後日遠くの席で見てようやく大立ち回りの迫力を楽しむことができました。

「勧進帳」 初心者なのでよくは判らないけれど、今回「勧進帳」を見て、演者が違うと
同じお芝居でも全くの別物になるということを実感できたように思う。
團十郎さんが愛嬌ある人気キャラクター、仁左衛門さんが無敵のスーパーヒーロー
だとすれば、吉右衛門さんの弁慶は苦悩する中間管理職といった感じか。
主を守るための命を賭けた大芝居をいかにやり遂げるか、そのプレッシャーと戦い、
知恵と有無を言わさぬ裂帛の気合いで危機を乗り切る、ある意味現代人が感情移入の
し易そうなリアルな弁慶だった。
ただ吉右衛門さんの迫力とスケール感と存在感は半端ではなく、見ているこちらも
圧倒されて思い切り肩が凝る。

延年の舞の場面に到っても、まだ脱出は完全に成功してはいない訳で、いくら酒をつがれ
痛飲しても、弁慶からは愛嬌より毫も気を抜いていない緊張感が感じられる。
(決して流麗な踊り、という感じでもないですし。)
六法を踏んでの引っ込みも、豪快さより大仕事をやり遂げた達成感というものをより強く感じた。
ちなみに私が見た開けて直ぐの頃は吉右衛門さんは喉の調子がお悪そうだったが、
後日改めて観劇した際には大分復調しておられたようだった。

「三人吉三」 玉三郎さん、松緑さん、染五郎さん。
玉三郎さんの七五調の台詞回しがあまり耳に心地よく聞こえなかった。何だかヘンな感じ。
口の中で台詞をもごもご言っているような印象。三人のなかでは松緑さんが一番
違和感がなかった。染五郎さんは喉が辛そう。
しかし玉三郎さんの一挙手一投足がお客さんにウケてました。人気を実感。

昼の部は別の日に見に行く予定です。

御礼&業務連絡

最近のコメントでご指摘頂いて思い出したのですが(ありがとうございます)、ネット上で
文章を書き始めて今年で約10年になるようです。
ネット環境の変化に応じて掲示板~ブログと形式を変え、また何度かのブランクを
挟みながら、「夢の巷」ではだらだらと日々の感想文を書いて来ました。
自分自身の環境や意識はその間様々な変遷を経てきているつもりですが、そうそう
人間の中身が簡単に変わるわけもなく、今後もこんな感じでなにかしらを書き留めて
いくのだろうと思います。
最近は更新も滞りがちですが、それでも見に来て下さっている寛大な読者の方々には
心から感謝いたします。

あわせて業務連絡です。
長い間放置している間に設定がどこかおかしくなっていたらしく、記事にコメントをつける
ことができないという不具合が生じていました。この度不具合を修正しましたので、また
コメントをつけて頂くことができることができるようになりました。
お手数をお掛けして申し訳ありません。
(ブログ拍手経由でご指摘下さったmさん、どうもありがとうございました。)

1月の歌舞伎

1月末は多忙になることを見越して、松の内に三座を見ておいた。
歌舞伎座夜の部、浅草第一部、国立。

歌舞伎座は「壽曽我対面」が目当て。もちろん播磨屋さんの五郎が見たいが故。
決まった時のかたちの良さとほとばしる気合いに大満足。
菊五郎丈の十郎も品が良くて素敵だった。
「春興鏡獅子」「鰯売恋曳網」は気楽に楽しんだ。
まだまだちっちゃい玉太郎君をこれから応援したい!と思った(笑)。

浅草第一部、亀治郎はあまりつくり阿呆に見えない一条大蔵卿だった。
松也さんの女形は結構好きかも。
「土蜘蛛」はすみません、中盤かなり寝てしまい印象が薄いです…。
(最近見た菊五郎丈の舞台のインパクトが強いもので…。)

国立は、新春らしく古難しいことは抜きに楽しみましょう、という雰囲気。
「象引」は筋は他愛ないが團十郎丈が出てくるだけであのキャラクターに説得されてしまう。
「十返りの松」は成駒屋の授業参観日みたい。
最後の「競艶仲町」は、初演以後上演歴なしと思えない出来でおもしろく拝見できた。
市蔵さん、団蔵さん、芝喜松さん、芝のぶさん、三津之助さんといった脇の方々が良かった。
三津五郎丈には信義に厚い男の役が良く似合っていたが、福助さんは、遊女都は
いいとしてもお早の演技にはちょっと引いてしまった…(だってブリっ…ゲホゲホ)。

さよなら公演がスタートして、歌舞伎座はいつも以上の客足で賑わっている。
歌舞伎は見たことがないけれど、せっかくだから建て替え前に一度あの空間を体験して
おきたい、という人が多いように思う。
松竹には歌舞伎座解体を機に歌舞伎のお客の裾野を拡げたいという思惑があるんだろうな…。
いわば"捨て身の商法"、ともいうべきなんだろうが、本末転倒しているようで納得がいかない。
建て替えざるを得ないにしても、せめてオフィスビルの外観はきちんと考えて作ってほしい。
松竹スクエアみたな総ガラス張りは勘弁。

いまのうち、歌舞伎座に通い倒してあの空間をしっかり五感に刻んでおこう。

1月の展覧会

先月は多忙だったので展覧会をそれほど見に行っていない。
楽しみにしていたものもいくつか見逃してしまった。
一番見たかった展示を後回しにして見逃してしまうなんてただのアホである。

色んな意味で印象的だったのは石内都展(@目黒区美)だった。
旧作から最新作までをダイジェストのようにして見せたもの。
広島をテーマにした作品を見るのを楽しみにしていたのだけれど、個々の写真の見え方
(≒アプローチ)にバラつきがあるように思えて思っていたよりも作品に入り込めなかった。
もちろんそれは見る側の問題なのかもしれないが…。
展覧会自体はカタログも含め非常におもしろかった。

その他、板橋区美、科博、八王子。

近況など

いまさら新年のご挨拶でもないですね。

ご無沙汰していました。
昨年11月から急に忙しくなり、更新の余裕が全くありませんでした。
でも歌舞伎にはしっかり行ってましたが(笑)。

ちょっとばかり昨年を振り返ってみます。
年間見た展覧会はたぶん80本を越えました。ようやくダブルスコア達成。
でも結構大規模な展覧会をいくつか見落とすという心残りがありました。
横トリもフェルメールも行けなかったのがなんとも残念です。

一年通じて印象深かったのは、塩田千春展(国立国際美術館)、明治の七宝展
(泉屋博古館)、ヴィルヘルム・ハンマースホイ展(西洋美術館)、石田徹也展
(練馬区美術館)といった展覧会でした。
ハンマースホイは見ている時、奇妙な感覚に何度か襲われました。
この人は何を視ているのか?何を描きたかったのか?
根本的な部分のわからなさが知的な興奮を誘う珍しい展示でした。
石田徹也は早すぎる晩年の作品があまりに濃密で、急激に死に近づいていく
さまが痛々しく切実に見えました。

昨年は歌舞伎にどっぷり漬かった年でした。
わけても、播磨屋さんには一年間魅了され通しでした。
関兵衛、伊右衛門、茂兵衛、いがみの権太、樋口兼光、佐々木盛綱、井伊直弼など、
素晴らしく重みのある誠実なお芝居を堪能しました。
萬屋さんもよかったなー。
歌六さん、歌昇さん、時蔵さん、種太郎君、梅枝君を見たくて劇場に足を運びました。
青砥稿花紅彩画の通しや色彩間苅豆には鳥肌の立つ思いがしたし、
市川亀治郎さんには舞台だけでなく映像のお仕事でも楽しませて頂きました。

歌舞伎座建て直し決定のニュースを聞いて一時テンションがだだ下がりしましたが、
あの予定図が最終決定ではないことを心の支えに、今年も歌舞伎座に足を運ぼうと思います。
いや、場や空間というのはなま物だと思いますよ。
建て替え計画を作るなら、かけがえのない命を一つ殺す覚悟で考えてくれないと。

エレカシは…今の宮本先生は中小企業の社長さんのような立場だと思うので、
今の彼らの曲について感想を述べるのは最小限にしようかな、と…。
少なくともかつてのように楽曲から宮本個人の思いを直接読み取ろう(れる)とは
思わないですね。
しばらく大人しく見ています。

今年は展覧会と歌舞伎レビューが中心になるでしょうか?
まあぼちぼち続けたいと思います。
本年もどうぞよろしく。
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